心理療法について

●当ルームでは、相談に来られた方(以下、クライエント)に話していただく面談のほかに、話さなくてもよい面談も行っています。ただし、初回はカウンセラーがいくつか質問し、今後のセッションについて一緒に検討していただくことになります。

●当ルームの、話さなくてもよい面談とは、箱庭療法や描画療法、遊戯療法など、言葉によらない方法で心の内を表現する心理療法のことです。

●当ルームの面談は、クライエントに急激な変化を求めたり、クライエントを矯正しよう(間違っていることを直そう)とするものではありません。なるべく、侵襲性(心に与える衝撃や負担感、圧迫感、グイグイ入っていくような感じ)の低い面談を心掛けています。

●以上のようなことから、当ルームのカウンセリングによる変容は緩やかであることが多いです。一度の面談で、大きな治療効果や変化を望まれる方には、ある意味物足りない感じがするかもしれません。

●当ルームのカウンセラーは、現在もスーパービジョンや教育分析、研修会などを受けつつ、ケースのことや自分自身と向き合い、自己研鑽をしながら、カウンセラー業務に当たっています。

●よって、当カウンセラーだけで受けることが困難だと感じるケースにおいては、カウンセラー自身がスーパーバイザー(見識が深く経験豊かで信頼性の高いカウンセラー)に相談することがあります。その際は、守秘義務を遵守した上で、個人が特定されないような配慮の下で行います。そのことで、別途料金を請求することはございません。

●また、学会や勉強会などにおいて、事例検討会にケースを提出することがあるかもしれません。それらの際には、必ずクライエントに了解をいただきますので、そのような提案があるかもしれないことを、ご理解いただけるとありがたいです。

料金

●初回30分無料

 引き続き60分(有料)のセッションを受けることも可能です。

●1セッション 5,000円/60分

 経済的に困難のある方は、ご相談に応じます。

●延長料金 3,000円/30分

 1セッションにつき、最大で30分延長可能な時間を設けています。

●3回まとめチケット 10,000円/60分 × 3回分

 まとめ払いで、1セッション 3,333円となります。

カウンセリング対象

●子ども(概ね4歳以上)から高齢の方まで、カウンセリングを受けてみたいと思う方、どなたでもどうぞ。

●ただし、子どもを受けさせたいと思っている場合は、先に保護者の方のみでご来談下さい。

●精神科、心療内科を受診している方は、医師にご相談の上でお越し下さい。

●未成年者は原則として、保護者の了解が必要ですが、中学卒業後、本人が希望する場合は、事情をお聞かせ下さい。

主な相談内容

●自分自身に関すること 例)生きづらさ、特性、性格、容姿、心身の健康など

●家族や子育てに関すること 例)夫婦間の問題、親子間の葛藤など

●人間関係に関すること 例)苦手な人への対応、交際における悩みなど

●仕事や学校に関すること 例)職場や学校が合わない、朝行きたくない

◎教育関係の仕事に関すること → コンサルテーション(料金はカウンセリングと同じ)

◎心理関係の仕事に関すること → スーパービジョン(料金はカウンセリングと同じ)

予約

●カウンセリングは、完全予約制です。「お問い合わせ」のページから、メールまたはお電話でお願いいたします。

●メールには、氏名、性、年齢、主な相談内容を見出し程度で構いませんので、お知らせください。

●電話は基本的に、留守番電話が対応いたします。「カウンセリング希望」のメッセージを残してください。こちらから折り返しご連絡いたします。

●面談時間は、グリーンショップクローバーの来客と重ならないように、お店の営業時間外としています。カウンセリングルームよつばとグリーンショップクローバーの時間は、下記の表でお確かめ下さい。それ以外の時間帯をご希望の場合は、検討いたしますのでご相談下さい。

9~12時
13~18時
カウンセリングルームよつば  グリーンショップクローバー

カウンセラー・プロフィール

1968年、栃木県生まれ。1995年に宮古島へ、新聞記者として就職。2003年に産業カウンセラー取得。2016年に放送大学大学院(臨床心理学プログラム)修了。2018年 臨床心理士取得、2019年 公認心理師取得。2010年から沖縄県スクールカウンセラー。おもに箱庭療法、描画療法、遊戯療法、来談者中心療法、解決志向アプローチなどを統合したカウンセリングを行っています。

島のカウンセラーとして思うこと

先祖のつながり、神とのつながり、人とのつながりが強くて深い沖縄ー宮古島。困ったときや悩んだときに、助けを求める選択肢はたくさんあると思います。それが沖縄の良さ、島の良さだと思います。

でも、そんな選択肢の一つに、臨床心理学の心理相談(=カウンセリング)があっても良いと思うのです。

カウンセリングは、カウンセラーがアドバイスをして正しい方向に導いたり、問題の解決方法を教えたりするものではありません。

カウンセラーは相談に来た方(=クライエント)の抱えている悩みや不安、問題をできるだけ同じように感じたい、分かりたいと思いながら、一緒に考えていく存在です。

例えて言うと、行く先の分からない深い森の中に、クライエントと一緒に入っていく存在、そのときにあちらこちらを懐中電灯で照らしながら、どちらに進むか一緒に考える存在、というイメージです。

カウンセラーはどの道を進んだら良いか、知っているわけではありません。そんなカウンセラーを、頼りなくもどかしく感じる方もいるかも知れません。それでも私は、カウンセリングには、カウンセリングならではの良さや意味があると思うのです。

私が理想とするカウンセラーは深い森の中で、ただ一緒にさ迷うだけでなく、クライエントが自分でも気づいていない力や、実はすでに持っているのに使っていない宝にも光を当て、それらを使えるようになるまで、見守ることができる存在です。

それができたとき、クライエントは自分自身の本来の力に目覚め、自分で自分の進む方向を決められたり、自分の中に答えを見つけたり、自分は自分でいいんだと思えたり、自分でなんとかやっていけそう、と思えたりするのだと思います。

親でも、パートナーでも、友達でもないけれど、自分のことを分かってくれる誰かがいる。自分と一緒に悩んでくれる誰かがいる。自分の力を信じてくれる誰かがいる。私はカウンセラーとして、そういう誰かになりたいと思っています。

魔法のようにすぐに効く薬や術を使うことはできませんが、カウンセリングによって自分が自分らしく生きていく道を見つける、そんな体験をしてもらいたいと願っています。

まだまだ、私自身は道半ばのカウンセラーですが、もしよろしければ、ご検討の上お問い合わせください。お待ちしています。